大阪のミシュラン和食店のコラボで生まれた「御松焼」
大阪・本町の和食店「弧柳」と大阪・西天満の和食店「老松喜多川」がタッグを組んで誕生した和菓子店「もち菓子 御松」の「御松焼」。
「もち菓子 御松」は、京都の老舗百貨店に出店されており、京都土産としても人気を集めています。
今回タッグを組んだのは、「弧柳」の松尾慎太郎氏と「老松喜多川」の喜多川達氏。
両店ともに『ミシュランガイド』で星を獲得した経歴を持ち、日本料理界きっての名店として知られています。
◆「弧柳」松尾慎太郎 氏
1975年 大阪府吹田市生まれ。
幼少の頃から料理を作るのが好きで、何より家族や知人に食べてもらい喜んでもらえるのが1番好きだった。
高校を卒業後、大阪阿倍野【辻調理師専門学校】に通い、ある日進路指導室の資料を見ていて一瞬で惹かれた
‘‘ワタリガニの豌豆ソース’’
この料理に惹かれ「この料理を作りたい…」という思い一心で、大阪市ミナミ法善寺横丁の【浪速割烹 㐂川(キガワ)】の門を叩く。
12年の修行の後、【心斎橋のKitchen和(ニコ)】にて接客の楽しさを学び、北新地で35年以上の老舗【仏蘭西懐石 星家(ホシヤ)】にて北新地の空気感とこの場所での商売の難しさを学ぶ。北新地にて40年以上バーテンダーをしていた父親の背中を見て育ち、北新地で33歳の時に独立開業・2021年に移転、現在に至る。
◆「老松喜多川」 喜多川達 氏
大阪府枚方市出身。辻調理師専門学校を卒業後、19歳で修行を始める。
大阪、京都で14年修行。その間右手首の難病になり料理人人生をおびやかされるが、無事回復。
その時お世話になった「祇園さ々木」の主人、佐々木浩氏に料理人、人間として大きな影響を受ける。
その後、「一汁二菜うえの」で料理長を経て、2012年6月20日32歳で大阪市北区西天満に「老松喜多川」を開店。
【御松焼とは】
餡入りの餅をこんがり焼いたおやきで、アクセントに麦芽糖を使った「あずき」、ゴロゴロと大きな黒豆餡に隠し味にバターを入れた「くろまめ」、醤油のパウダーを使うことで洋菓子のような風味になる「渋かわ栗」の3種類がスタンバイ。
上品な甘さの餡とアクセントとなる食材が絶妙で、これまで食べたことのない「おやき」に仕上がっています。
外側のお餅は柔らかさに程良い弾力もあり、中の餡もアクセントの食材が上品で奥深い味わいの餡に仕上げられています。
だいふくとはまた違ったおやきに、懐かしさを感じるものの、アクセントの食材が新しい感覚を生み出している「御松焼」、是非ご賞味ください!
◆あずき
北海道産小豆を使い数種類の砂糖で
じっくり丁寧に炊き上げた甘すぎないつぶあんと
まっしろな餅肌は黄金のコンビ。
アクセントには風味用良い麦芽糖を。
◆くろまめ
北海道産黒大豆を使いつぶ感を残しながら
その旨みを出しきったちょっと大人の甘さのあんと
竹炭で染めた餅肌は絶妙。
隠し味はバターで。
◆渋かわ栗
渋かわをつけたままの栗を丸ごとペーストにし
手亡豆の生あんとまぜた舌触りのなめらかな栗あん。
麦芽糖とくるみ、そして香ばし醤油で隠し味。